※JPHACKS 2025 Award Dayでの内容です
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🥇 Best Hackday Award
🎯 Award Day Finalist
🏅 審査委員特別賞 💡 Innovator認定
🎁 企業賞3社受賞
ULSコンサルティング株式会社賞
株式会社PLAY賞
株式会社東海理化賞
Webアプリ: https://kz-2504.onrender.com
本プロジェクトは、「没入体験の格差」を解消することを目的としています。
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身体的格差
全世界の5人〜6人に1人が視覚、聴覚、歩行のいずれかに重い困難を抱えており、既存の4DXシアターでは利用制限が存在します。 -
地域の格差
地方では映画館の閉館が進行しています。例えば石川県は人口あたりの映画館数が日本一ですが、すべて金沢市近辺に集中しており、珠洲市から金沢市までは片道2時間半を要します。 -
趣味・コンテンツの格差
既存の特殊シアターは「アクション」や「人気IPコンテンツ」など特定ジャンルに偏りがちであり、上映期間も限られています。
モバイル視聴の定着と慣れ
スマートフォンでの動画視聴は、今や生活の一部となり、特に10〜20代では1日6時間以上視聴する人も少なくありません1。こうした習慣の中で、場所や時間を問わず気軽に楽しめる一方、「慣れ」によって体験そのものへの満足度が薄れている傾向も見られます。
"感じる体験"への関心の高まり
映画館の4DX上映が、通常より50%以上高い料金でも支持されているように2、人々は映像を"見る"だけでなく"体感する"価値に強い関心を示しています。つまり、視聴そのものをより深く味わいたいという潜在的な欲求が存在しています。
家庭内エンタメの進化
世界の没入型エンターテインメント市場は年率20%を超える勢いで拡大しており3、家庭での高品質な体験への投資も進んでいます。ドルビー社の調査では、77%の人がより良い音や映像のために追加料金を払うと回答しており4、体験価値への支出意欲が高いことが分かります。
こうした「慣れによる物足りなさ」「より深く感じたい」という気持ちと、「没入体験の格差」の両方を解決するため、「4DX@HOME」は生まれました。
映像体験 × Tech:お家で4DX
4DX@HOMEは、従来の「観る」体験を「体感する」次元へと押し上げるシステムです。WebアプリケーションをベースにしたシンプルなUIで、動画視聴に「振動」「水しぶき」「風」「光」「色彩」の5種類の物理フィードバックを融合させ、リビングを本格的な4DXシアターに変貌させます。 Google Cloud Run上のFastAPI + WebSocketによるミリ秒精度のリアルタイム通信で動画と物理デバイスが完璧に同期し、あなたのおうち時間を非日常の体験へと導きます。
主要機能:
- AI動画解析 (Gemini 2.5 Pro Vision): 任意のMP4動画を自動解析し、4DX効果のタイムラインJSONを生成
- 4FPS(1秒間に4フレーム)で静止画抽出
- 1度の処理で120枚の静止画を分析
- 0.数秒で映像の意味を理解し、24種類のアクションから最適な組み合わせを選択
- リアルタイム同期再生: 200ms間隔の高精度WebSocket同期で動画再生とデバイスを制御
- 多様な効果対応: 振動(16パターン)、光(3モード)、風(2モード)、水(瞬間噴射)、色彩(RGB)
- 完全無線制御: Raspberry Pi Hub経由でWi-Fi + MQTTによる無線デバイス制御
| コンポーネント | 技術スタック | 役割 |
|---|---|---|
| 動画解析エンジン | Python + OpenCV + Gemini 2.5 Pro | 動画からタイムラインJSON自動生成 |
| Webアプリ | React 18.3.1 + TypeScript 5.9.3 | 動画再生・セッション管理・WebSocket通信 |
| Cloud Run API | FastAPI 0.104.1 + WebSocket | RESTful API・セッション管理・リアルタイム同期 |
| デバイスハブ | Raspberry Pi 3 Model B | WebSocket通信・タイムライン管理・MQTT Broker |
| アクチュエーター | ESP-12E × 4台 | 振動・光・風・水・色の5種類物理効果 |
3層アーキテクチャ:
お気に入りのYouTube動画、映画、アニメ。今まで「見るだけ」だったコンテンツが、AIの力で自動的に触れる・感じる体験へと生まれ変わります。爆発シーンでの衝撃、雨のシーンでの水しぶき、緊迫シーンでのドキドキ感——まるで画面の中に入り込んだような感覚を味わえます。
映像と物理効果のズレは±100ms以内。キャラクターが転んだ瞬間に振動が走り、稲妻が光った瞬間にLEDが閃く。この絶妙なタイミングが、現実と虚構の境界を曖昧にし、これまでにない没入感を生み出します。
複雑な設定は一切不要。以下の3ステップですぐに4DX体験がスタート。
- クッションに座り、卓上デバイスをセット(コンセント接続)
- 専用Webアプリを開き、好きな動画を選択
- デバイス登録画面で接続すると、動画再生と共に自動同期開始
卓上サイズのコンパクトデバイスとクッション型振動デバイスが、いつものリビングを非日常空間に変身させます。大掛かりな工事も、専用の部屋も不要。家族や友人と一緒に、新しいエンターテインメントの形を楽しめます。
- 自宅では得にくい「没入感」を物理フィードバックで補完
- どんな動画でも4DX化可能 - AIが自動解析するため、専用コンテンツ不要
- コンテンツごとに最適化された体験を提供し、作品の価値を最大化
- コンパクトな統合システムで、リビングに設置可能な4DX体験を実現
- 全映像作品に対応 - ジャンルや年代を問わず、プロによる事前設定不要
- AIの進化: シーンの理解精度を高め、より「ちょうどいい」タイミングで効果を発動
- お気に入り動画に対応: 自分の持っている動画をアップロードして4DX化
- あなた好みに調整: 効果の強さや種類を自分好みにカスタマイズ
- ラグの解消: 映像と効果のズレをさらに小さく、違和感のない体験へ
- AI学習の改善: 爆発・雨・風などのシーンをより正確に判別
- あなた専用の最適化: 使うほどにあなたの好みを学習し、ベストな体験を提案
- 音楽に合わせて振動: ライブ映像やMVで、ビートに合わせた振動体験
- 効果音で臨場感UP: 雷鳴で光り、銃声で振動、風の音で風が吹く
- 立体的な音の演出: 音の方向に合わせた効果で、360度の没入感
- ネックバンド型: 首元にひんやり感や振動を伝えるウェアラブルデバイス
- リストバンド型: 手首で感じる心臓のドキドキや温度変化
- 体の反応と連携: あなたの心拍数に合わせて、緊張シーンをさらに盛り上げ
- 香りの演出: 森のシーンで木の香り、カフェのシーンでコーヒーの香り
- 温度の変化: 雪山で冷たさ、砂漠で暖かさを肌で感じる
- みんなで一緒に: 離れた場所にいる友人・家族と同じ体験を共有
- VR/ARとの融合: 仮想現実の世界で、本物の風や振動を感じる次世代体験
- 体験イベントの開催: 展示会やイベントで、より多くの人に4DX@HOMEを届ける
- AI動画解析の効率化: Gemini 2.5 Proによる高精度映像解析(4FPS、120枚同時分析)により、0.数秒で映像の意味を理解し、5種類のエフェクト、24種類のアクションから最適な組み合わせを自動選択
- エンドツーエンド連携の完全実装:
- デバイス認証システム(製品コードDH001/DH002/DH003)の統合
- タイムラインJSON動的送信(
POST /api/preparation/upload-timeline/{session_id}) - 200ms間隔の高精度時間同期制御(
VITE_SYNC_INTERVAL_MS) - ストップ処理実装(
POST /api/playback/stop/{session_id}+ WebSocketstop_signal)
- ハードウェア完全無線化: Arduino全廃、ESP-12E × 4台統一によるWi-Fi + MQTT完全無線制御システム
- 物理設計のこだわり: 3Dプリンターで2種類の専用筐体を完全カスタム設計
- EffectStation(環境エフェクトデバイス): 風・水・光・色の4種類エフェクト、卓上サイズ(約29cm)
- ActionDrive(振動フィードバックデバイス): 8つの偏心モーター搭載、16種類の振動パターン、1人/2人利用モード対応
- 3層アーキテクチャの構築: Frontend (Render) ↔ Cloud Run API (asia-northeast1) ↔ Raspberry Pi Hub ↔ ESP-12E Devices
- UIのデザイン: React Router DOMによるSPA設計、4画面構成(Home → Login → Select → Prepare → Player)、レスポンシブUI(モバイル・デスクトップ両対応)
- リアルタイム同期処理: WebSocketによる双方向通信、200ms間隔連続同期メッセージ送信により、動画とデバイスの同期ズレを最小化
詳細な技術仕様については、以下の専門仕様書をご参照ください:
対象イベント: JPHACKS 2025 Award Day (2025年11月9日開催)
- 総合仕様書 - システム全体概要とAward Day変更履歴
- フロントエンド仕様書 (Award Day版) - React + TypeScript Webアプリケーション (Render + Cloud Run統合版)
- バックエンド仕様書 (Award Day版) - FastAPI Cloud Run APIサーバー
- ハードウェア仕様書 (Award Day版) - Raspberry Pi Hub + ESP-12E 物理制御システム (Cloud Run統合版)
- AI動画解析仕様書 (Award Day版) - Gemini 2.5 Pro タイムライン自動生成システム
対象イベント: JPHACKS 2025 Hack Day (2025年10月11-12日開催)
Award Dayでの受賞写真、デバイス写真、アプリ画面スクリーンショット、紹介動画などはギャラリーページをご覧ください。
| 技術 | 用途 |
|---|---|
| マルチモーダルAIによる映像解析とシーン理解 | |
| リアルタイム双方向通信 | |
| 動画タイムスタンプとアクチュエーター制御パラメータのマッピング |
| カテゴリ | 技術スタック |
|---|---|
| AI・動画処理 | |
| バックエンド | |
| フロントエンド | |
| デバイス |
| サービス | 用途 |
|---|---|
| バックエンドAPIホスティング(asia-northeast1) | |
| フロントエンドWebアプリホスティング |
| プロトコル | 用途 |
|---|---|
| Frontend ↔ Cloud Run API ↔ Raspberry Pi 間の双方向通信 | |
| Raspberry Pi ↔ ESP-12E × 4台間の無線デバイス制御 | |
| Raspberry Pi がアクセスポイント(SSID: PiMQTT-AP) |
| 効果 | 詳細 |
|---|---|
| カーチェイス、衝突、恐竜の足音など16種類 | |
| ストロボ、閃光、照明(PWM調光) | |
| 瞬間風、持続風(DCファンPWM制御) | |
| 水しぶき(サーボモーター駆動) | |
| 赤・緑・青(RGB LED) |
本プロジェクトで開発・実装した独自技術の一覧です。
| 技術 | 概要 | 仕様書 |
|---|---|---|
| Gemini 2.5 Pro映像解析 | 動画を4FPSでフレーム抽出し、100枚を一括でマルチモーダルAIに入力。シーンの文脈を理解し、5種類のエフェクト×24種類のアクションから最適な組み合わせを自動選択 | AI動画解析仕様書 |
| タイムラインJSON自動生成 | 映像解析結果を時系列イベントデータ(タイムスタンプ + エフェクト種別 + パラメータ)に変換。人手による設定なしで任意の動画を4DX化 | AI動画解析仕様書 |
| 効果結合・最適化 | 隣接する同一効果の結合、最小継続時間の適用、チラつき防止処理を実装。安定した体験を提供 | AI動画解析仕様書 |
| 技術 | 概要 | 仕様書 |
|---|---|---|
| 200ms間隔連続同期 | WebSocketで200ms間隔の同期メッセージを送信し、動画再生位置とデバイス動作を±100ms以内で同期 | バックエンド仕様書 |
| 3層中継アーキテクチャ | Frontend → Cloud Run API → Raspberry Pi Hub の3層構成により、インターネット経由でもローカルデバイスをリアルタイム制御 | 総合仕様書 |
| セッションコード方式ペアリング | 6桁のセッションコードでWebアプリとデバイスを紐付け。複数セッションの同時運用に対応 | フロントエンド仕様書 |
| 技術 | 概要 | 仕様書 |
|---|---|---|
| EffectStation(環境エフェクト統合筐体) | 風・水・光・色の4種類エフェクトを1台に統合した3Dプリント筐体(卓上サイズ約29cm)。100均霧吹き + サーボモーターによる独自水噴射機構 | ハードウェア仕様書 |
| ActionDrive(振動フィードバック筐体) | 偏心モーター8個を搭載したクッション型デバイス。背中4個 + お尻4個の配置で16種類の振動パターンを実現 | ハードウェア仕様書 |
| ESP-12E完全無線化 | Arduino廃止、ESP-12E × 4台に統一。Raspberry PiをMQTT Broker兼Wi-Fiアクセスポイントとして構成し、配線レス化 | ハードウェア仕様書 |
| 技術 | 概要 | 仕様書 |
|---|---|---|
| タイムラインイベント実行エンジン | 受信したタイムラインJSONをパースし、現在再生時刻に基づいて適切なタイミングでMQTTコマンドを発行 | ハードウェア仕様書 |
| WebSocket自動再接続 | 指数バックオフアルゴリズムによる自動再接続。ネットワーク断からの自動復旧 | 総合仕様書 |
| Raspberry Pi自動起動 | systemdサービス化により、電源投入のみで全システムが自動起動。運用時のセットアップ不要 | ハードウェア仕様書 |
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| カテゴリ | ファイル |
|---|---|
| AI映像解析 | analyze_video_gemini.py, prompts.py |
| 同期システム | continuous_sync_service.py, PlayerPage.tsx |
| デバイス登録 | device_registration.py, VideoPreparationPage.tsx |
| ハードウェア制御 | 4DX_WATER_WIND.ino, 4DX_LIGHTS.ino, 4DX_MOTOR_MQTT.ino |
| タイムライン処理 | processor.py, cache_manager.py |
| 3Dモデル | 4dx@home-stand.stl, Motor-Case-Ver-2.stl |
[1] NTTドコモ モバイル社会研究所「2024年スマホ利用者動向調査」
https://www.moba-ken.jp/project/lifestyle/20241021.html
[2] シネマサンシャイン「4DXとは?」
https://www.cinemasunshine.co.jp/theater/4dx/about/
[3] Mordor Intelligence "Immersive Entertainment Market Size & Share Analysis"
https://www.mordorintelligence.com/industry-reports/immersive-experiment-market
[4] "Dolby Consumer Survey Reveals New Global Trends in Home Entertainment Consumption and Purchasing"
https://audioxpress.com/news/dolby-consumer-survey-reveals-new-global-trends-in-home-entertainment-consumption-and-purchasing

